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慌ただしい日々の中で、悩み事や考え事などで頭が休まらず、何だか気持ちがもやもやしてしまうことはありませんか。そんな時でも自分で自分の機嫌をとる #ごきげんスイッチ があると、気持ちが軽くなり、日々の心地よさが増すかもしれません。このコラムでは、日常生活の中で機嫌よくいられるために取り入れていることを紹介します。日々の暮らしを心地よくするヒントが見つかるかもしれません。

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書き手はレストランやカフェでの体験を手書きのイラストでご紹介されている、インフルエンサーのizumiさんです。

izumiさん

手描きお絵かき作家。黒板アート作家。

美味しいもの、気になったものを手描きでイラストにし、2017年からほぼ毎日インスタグラムに投稿。フォロワーは6万人。大手企業のコラム、大手雑誌のイラスト、カフェのメニュー、黒板アート、リーフレットなどのデザインを幅広く手掛ける。

Instagram：＠izumi_chuchu

初めまして！

手描きお絵かき作家のizumiです。

私は幼い頃から絵を描くことが好きでした。外出した時もチラシの裏紙とペンを渡しておけば、大人しくずっと絵を描き続けていたそうです。それは大人になった今でも、暇さえあればずっと絵を描いていたいほど絵を描くことが大好きです。

そんな私の#ごきげんスイッチ は「食べ物のイラストを描く事」です。

植物や人間、建物、色々なイラストを描くことが好きですが、特に好きなイラストは食べ物のイラスト。それも、自分が実際に食べた物をイラストにしている時です。

なぜ実際に食べた物をイラストにすると”ごきげん”になるかというと、描きながら食べた時のことを思い出すからなのです！

美味しかった！盛り付けが素晴らしかった！の感想以外にも、誰とどこで食べた、久しぶりに会えて楽しかった、お祝いしてもらえて嬉しかった、など色々な感情をもう一度思い出せます。

私はイラストを描くまでにタイムラグがあるので忘れないように、食べる前に必ずスマホで写真を撮るようにしています。大体一ヶ月後に紙とペンを用意して、食べた物をイラストにしています。

イラストを描いているうちに忘れかけていた気持ちが呼び起こされ、食べた時に感じた気持ちをまた感じることができます。

もう一度”ごきげん”を感じられるなんてとっても素敵なことですよね。

描いたイラストはInstagramで投稿しています。2017年からコツコツとほぼ毎日イラストを投稿して2021年7月現在、投稿数は2000件以上になりました。当初600人だったフォロワーも6万人になりました。

最初は備忘録として投稿していた食べ物イラストですが、インスタグラムを通じて「美味しそう！」「ここの○○美味しいですよね」「私も食べました！」「今度は○○も食べてみてください！」など、交流や情報交換がありイラストを描く事と同じくらい食べる事も楽しくなりました。

私の中でごきげんになるものがイラストを描く事と食べる事の２つに増えました。

話は変わりますが、昔は少食でかなりの偏食家でもあり食べる事が好きではありませんでした。目の前に食事を出されると、給食を食べ切るまで、ずっと机に向かわせられた苦い記憶が蘇ってしまったり…。食べないとフラフラして力が入らないので、めまいがしたら角砂糖を舐めていたことも。毎日菓子パンと米とお菓子で生きているような食生活を20歳そこそこまで続けていました。

最初はコンビニで買ったスイーツや菓子パンをイラストにしていました。その内に、綺麗な緑色を使ってイラスト描きたいなと思い野菜を食べ始め、滴るような質感を描いてみたいと思いお肉を食べ始め…

今思えばイラストを描きたいから食べるという少し変わった事をしていましたね。私の場合ほとんどが食わず嫌いだったので、みるみる食べ物の美味しさに気付き、食べる事が好きになりました。食に目覚めたのはイラストのおかげです。(あのままの食生活で今に至らなくて本当に良かったと思います！笑)

私にとって食べ物のイラストを描く事は、美味しく食事をする事に繋がっています。これがわたしの#ごきげんスイッチ　です。

text・写真　izumiさん

前回のコラムはこちらからご覧いただけます。

村越仁美さん『【わたしの＃ごきげんスイッチVol.４】食や器など食卓にまつわるものを楽しむ』