【もっと知りたい!チョコのことVol.5】チョコレートって健康にいい?食べるときの心がけは?
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【もっと知りたい!チョコのこと】では、チョコレートジャーナリストの市川歩美さんに「なんとなく疑問に思うけど知らないチョコレートのこと」についてくつろぎ屋が質問し、教えていただきます。
今まで知らなかったチョコレートのことを知って、さらに美味しく、楽しく味わいませんか。
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今回は、「チョコレートって健康にいい?食べるときの心がけは?」についてお聞きしました。
チョコレートジャーナリスト
市川歩美さん
チョコレート専門メディア「チョコレートジャーナル」代表。放送局で長年ディレクターとして番組企画・制作に携わり独立、日本で唯一のプロのチョコレートに特化したジャーナリスト・コーディネーター。365日、日本国内、カカオ生産地をはじめ世界を取材し、最新情報・トレンドなどを情報発信する。
Twitter:@ayumisroom
Instagram:@ayumichocolat
チョコレートって健康にいい?食べるときの心がけは?
「チョコレートが大好き」と話すときの笑顔は、みんな素敵。明るく、元気なチョコ好きな方に、私はたくさんお会いしてきました。
福岡市在住の世界最高齢の田中カ子(かね)さんも、チョコレートが大好きだそうですね。
この記事では、チョコレートを味わいながら、いつまでも元気にすごせるよう、その心がけについて考えてみます。
チョコの原料・カカオの健康成分
近年、チョコレートの持つ健康効果がよく知られるようになりました。チョコレートの原材料、カカオに含まれる成分が、注目されているのです。
例えば、チョコの原材料である「カカオ」には、抗酸化作用を持つ、カカオポリフェノールが含まれていて、動脈硬化を防ぎ、悪玉コレステロール、がん細胞を抑制したり、傷を早く直す、という研究結果も発表されています。
また、カカオに含まれる「テオブロミン」という成分は、精神をリラックスさせ、集中力を高めてくれる、とされます。
今は、そんな健康効果を期待する人が増えて、カカオ分が高いチョコレートがスーパーやコンビニにも並ぶようになりました。
自分をよく知って、チョコとつきあう
チョコをたべながら、健康でいたい、と考えるとき、ただやみくもにチョコを食べればいいわけではありません。
カカオ70%以上の「ハイカカオ」の板チョコレートには、カカオがより多く含まれていますので、健康成分的にはおすすめしたいところですが、やはり、なんでもそうですが、要はバランスと、適量です。
ハイカカオチョコばかりを食べ続けるのは、栄養的にはよくても
「苦くてあまり得意じゃないけど、みんなが体にいいというから」
と、小さなガマンをし続けたら、結局ストレスになって、別の行動に問題がおきたりして、全体的にはヘルシーじゃなかった……なんてこともあるかもしれません。
バランスのよい食事と気分とチョコ
たとえば、私の場合、5才からチョコレートが大好きで、多分、人生で半端ない量のチョコレートを食べてきていますが、あまり太ってはいません。
だからといって「チョコを食べているから健康」というほどシンプルでもないと思いますし「ハイカカオチョコだけ食べている」わけでもありません。
私が今のところ健康なのは、体質もあるかもしれませんし、心と体の声を同時に聞き、おいしいものをバランスよく食べるのが好き、という性質など、多くのほかの理由があると思います。
おいしいチョコで心の健康も
心の健康は、体の健康につながっていますね。
くつろぎたいときや、ふう、と笑顔になりたいときは、いつものお気に入りチョコやボンボンショコラ、お財布にやさしいコンビニチョコや、ガトーショコラがやっぱりおすすめ。
余裕があるときなら、新しい味にチャレンジ。今までよりカカオ分の高いチョコを味わってみるのもいいでしょう。
色々なチョコで健康に
日本は、おいしいチョコレートにたくさん出会える国です。
自分の心と体の声を聞きながら、バランスを考え、自分にあったチョコレートとの付き合い方を見つけるのが、健康にチョコを楽しむための、心がけではないでしょうか。
text・写真 市川歩美さん