【わたしの#ごきげんスイッチVol.8】街を散策したりスイーツを食べたりし、その写真を撮る
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慌ただしい日々の中で、悩み事や考え事などで頭が休まらず、何だか気持ちがもやもやしてしまうことはありませんか。そんな時でも自分で自分の機嫌をとる #ごきげんスイッチ があると、気持ちが軽くなり、日々の心地よさが増すかもしれません。このコラムでは、日常生活の中で機嫌よくいられるために取り入れていることを紹介します。日々の暮らしを心地よくするヒントが見つかるかもしれません。
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書き手は街の風景やスイーツの写真をSNSで投稿されている写真家のべくさんです。
べくさん
日常を切り取る写真家。
儚くてどこか懐かしいと感じる街の風景や甘くて癒されるスイーツの写真を撮影している。高校3年生の頃、父親からカメラを借りたことをきっかけに写真を撮り始めた。2019年からSNSで写真の投稿を始める。その後、雑誌や記事などのメディアに取り上げていただき、写真やその思いを発信している。
Twitter:@bec_ilhs Instagram:@bec_ilhs
はじめまして。べくと申します。
皆さんは、日々を楽しんだり癒したりするための#ごきげんスイッチをお持ちでしょうか。
日々の生活は楽しいことばかりではなく、心身共に疲れることも多々あるかと思います。しかし、その疲れを溜めないために自身のごきげんの取り方を知っておく必要があります。
人それぞれの楽しみ方や癒し方があると思いますが、
私のごきげんスイッチは「街を散策したりスイーツを食べたりし、その写真を撮る」ことです。
プロフィールにある通り、私が写真を撮り始めたきっかけは父です。父は山や滝が好きでその写真をよく撮っていました。
そして高校3年生の頃、ふと身近にあるものを撮影したいと思い父親に相談しました。父はカメラを複数持っていたため、そのうちの1つを私に貸してくれました。そこから自分の私物や服を撮ったり父と山へ出かけたりするようになりました。しかし山へ行くためには車が必要です。学生の私は車を所持していなかったので、友人や父に車を出してもらわないと撮影しに行けませんでした。カメラを触る頻度も多くないわけです。もっと写真を撮りたいと思った私は、散歩しながら見る街の景色を撮ることにしました。それが今の日常写真の始まりであり、ごきげんスイッチが出来た日です。
意識して街を歩いてみると普段見えていなかった景色がたくさん飛び込んできました。今まで気にも止めずに通り過ぎていた道端の花も素敵に思えるようになり、他にも何か素敵なものが落ちているのではないかと探し始めました。
青空もそうです。いつも同じように見えていた青空が、雲一つ違うだけで見え方が変わるのです。そういう風に見方一つ変えるだけで今までの生活がより一層楽しくなりました。
そうして、街にある素敵なものを探すようになった毎日。
初めは、素敵だなと思って立ち止まった景色や物に対してカメラを向けてみても、目で見たものと違う風に感じて撮れないということが多々ありました。しかし、ファインダーを覗いて撮り続けているうちに、肉目でも構図が見えてくるようになりました。自分の見た景色がそのままの構図でカメラでも写せるようになってきたのです。
より一層、街を歩くことが好きになりました。散歩ではなく探検しているような気持ちになります。街にはたくさんの物があり、それを見つける度にごきげんスイッチが入ります。
こうして街を撮ることになったものの、曇りや雨の日はあまり外に出たくない私がいます。そうなると、その日はカメラを触れないことになってしまうため、家の中でも写真を撮ることを考えました。
何を撮影するか考えた時に、スイーツが思いつきました。私は甘いものが好きでほぼ毎日スイーツを一品は食べています。食べて癒される上、写真を撮ることでさらに楽しめる最高の時間だと思いました。そして食べかけのシーンを撮影することで日常感や暖かさを引き出し、さらに美味しそうに見えるように工夫しています。これで家に居ても楽しい日を過ごせるようになり、今でも続けています。
カメラと出会ったことでより楽しくなった生活。様々な経験や出会いがありました。そして、これからも新たな出会いが待っていると思うと楽しみで仕方がありません。「写真を撮ること」。私にとって写真はかけがえのない生活の一部となりました。これからも写真という「ごきげんスイッチ」を大切にしていこうと思います。
text・写真 べくさん
前回のコラムはこちらからご覧いただけます。
annieさん『【わたしの#ごきげんスイッチVol.7】夫とふたり飲む時間 おいしいを分かち合う時間』