【もっと知りたい!チョコのことVol.6】ダークチョコ、ミルクチョコ、ホワイトチョコの違いって?
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【もっと知りたい!チョコのこと】では、チョコレートジャーナリストの市川歩美さんに「なんとなく疑問に思うけど知らないチョコレートのこと」についてくつろぎ屋が質問し、教えていただきます。
今まで知らなかったチョコレートのことを知って、さらに美味しく、楽しく味わいませんか。
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今回は、「ダークチョコ、ミルクチョコ、ホワイトチョコの違い」についてお聞きしました。
チョコレートジャーナリスト
市川歩美さん
チョコレート専門メディア「チョコレートジャーナル」代表。放送局で長年ディレクターとして番組企画・制作に携わり独立、日本で唯一のプロのチョコレートに特化したジャーナリスト・コーディネーター。365日、日本国内、カカオ生産地をはじめ世界を取材し、最新情報・トレンドなどを情報発信する。
Twitter:@ayumisroom
Instagram:@ayumichocolat
ダークチョコ、ミルクチョコ、ホワイトチョコの違いって?
ダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート。みなさんは、この3種類の違いを、知っていますか?この記事では、それぞれの特徴を、やさしくまとめてみますね。
ダークチョコレートとは?
- カカオマス
- ココアバター
- 砂糖
主にこの3つから作られます。ビターチョコレート、とも、逆に、スイートチョコレート、とも呼ばれるチョコレートです。ミルク(乳製品)は、入っていません。
<解説>
「カカオマス」とは、カカオ豆をすりつぶしたペースト状のもの。「ココアバター」は、カカオ豆に含まれる油脂のことです。
ミルクチョコレートとは?
- カカオマス
- ココアバター
- 砂糖
- ミルク(乳製品)
主にこの4つが主な原材料。ミルク(乳成分)は、液体ではなくパウダーで、全粉乳や脱脂粉乳などです。ミルクチョコレートは1875年に、スイスで生まれました。
ホワイトチョコレートとは?
- ココアバター
- 砂糖
- ミルク(乳製品)
主にこの3つでできています。チョコレート色ではないのは、ミルクとココアバターだけの色だから。ココアバターは、ほとんど風味がないので、ホワイトチョコの味のメインはミルクと砂糖です。
ホワイトチョコレートが生まれたのもスイス。1936年のことです。
おなじチョコでも味はいろいろ
大きくわけて3つのチョコレートがありますが、これらは、メーカーによって、随分と味が変わります。
カカオやミルクの種類、砂糖の量などの配合によって、あらゆる味のダークチョコ、ミルクチョコ、ホワイトチョコがあります。それが楽しいところ!
新しいチョコレートもある!
ホワイトチョコレートが生まれた1936年以降も、新しいユニークなチョコレートが生まれています。中でも人気の「ブロンドチョコレート」と「ルビーチョコレート」をご紹介しますね。
ブロンドチョコレートとは?
画像:ヴァローナジャポン
ミルクジャムのようなおいしさ!そして美しいブロンドカラー。フランスの老舗チョコレートメーカー、ヴァローナ社が、2012年に発表した「ドゥルセ」が、初のブロンドチョコレートです。塩キャラメルや、ビスケットのようなおいしさで、世界中で愛されています。
(主な原材料)
- カカオバター
- 砂糖
- 乳製品(全粉乳、脱脂粉乳、乳清、バター)
ルビーチョコレートとは?
スイスのチョコレートメーカー、バリーカレボー社が2017年に発表した「ルビーチョコレート」です。着色料不使用なのに、かわいらしいピンク色。とてもきれいです。カカオを特別な方法で加工することで、ベリーのような甘酸っぱさを出しているのも特徴です。
(主な原材料)
- 砂糖
- カカオバター
- 乳製品(脱脂粉乳、全粉乳)
- カカオマス
このようなチョコレートをベースに、チョコレート職人たちは、ナッツやフルーツ、スパイスや抹茶など、あらゆる素材を組み合わせ、毎日のようにおいしいチョコレートを生み出しています。
楽しくておいしいチョコレートのバリエーションは、無限大です!
text・写真 市川歩美さん