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コラム

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2022.09.09

toroaのとろ生モンブランガトーショコラ開発秘話

toroaのとろ生モンブランガトーショコラ開発秘話

toroa開発の五十嵐ゆかりです。

今回は期間限定「とろ生モンブランガトーショコラ」の開発をした時のことを書きます。期間限定商品の中でも極濃いちごとろ生ガトーショコラと並ぶ人気のとろ生ガトーショコラです。

「とろ生モンブランガトーショコラ」の開発をしたのは昨年の夏。秋に向けての開発をすることになり、秋スイーツといえば!のモンブランをとろ生ガトーショコラと合わせたら間違いなく美味しいはずと思い、開発を進めました。

モンブラン×ガトーショコラだけでは重たい仕上がりに…

モンブラン×ガトーショコラの組合せなんて美味しいに決まってる。と思っての開発でしたが、試作第一弾の感想は「重たい…」でした。マロンクリームとガトーショコラの組み合わせはそれぞれは美味しいものの、濃厚×濃厚がぶつかり合い、重たくて緩急のない味になってしまいました。

フランボワーズの酸味をプラス

そこで加えたのが「酸味」です。

フランボワーズのコンフィチュールで華やかで鮮やかな酸味を加えることで、濃厚ながらも“重たくない仕上がり”に。

何の素材で酸味を加えようかと考えた時に、フランボワーズとカシスで検討したのですが、フランボワーズの方が圧倒的な美味しさを作れたため、フランボワーズを選びました。

ガトーショコラ生地はナッティーでベリーのような鮮やかな酸味のある配合に

生地はカオカ社の4種のチョコレートをブレンド。ナッティーでベリーのような鮮やかな酸味を感じる配合にしました。

ビターすぎたり、ミルキーすぎたりするとマロンクリームとの調和が取れないため、ビターとミルキーの間のベストなところを目指して調整。フランボワーズピューレも入れて華やかで鮮やかな酸味を加えました。

とろ生ガトーショコラと配合はどれも同じではないの?と聞かれることがありますが、toroaのとろ生ガトーショコラはそれぞれの商品でチョコレートの配合を変えています。

マロンクリームと熊本産の栗の渋皮煮で栗たっぷり

栗好きな方にこれは美味しい!と思っていただける味を作りたかったので、栗をふんだんに使用しています。モンブランと言っているのにマロン感が少ないと満足感がないので、これでもか、という栗攻めをしました。

上はヨーロッパ産栗のマロンクリーム、下には熊本産栗の渋皮煮を。上から下まで栗を感じられます。

ガトーショコラ生地と合わせるマロンクリームは和栗よりも洋栗が相性が良かったため、ヨーロッパ産栗のマロンクリームを使用しました。1段では濃厚なショコラ生地に負けてしまうので2段にしてマロンもショコラもしっかり味わえるようにしています。

栗の渋皮煮はごろっと入れて、ひと口ごとに栗とガトーショコラをトータルに味わえます。

ホイップクリームでミルキー&軽やかさを

マロンクリームとガトーショコラの間には北海道産クリーム使用のホイップクリームを挟み、ミルキー&軽やかさを加えました。

toroaの開発はプロデューサーのイガゴーさんと改善の会話をしながら進めるのですが、ここは意見が別れたところです。

ホイップクリームはいらないのではないかと言われたのですが、入れた方が絶対に美味しい!と入れたものを試食してもらい、これは入れた方が間違いない美味さになるね。ということで、入れることになりました。

マロンクリーム、ホイップクリーム、フランボワーズ、ガトーショコラ。「とろ生モンブランガトーショコラ」は、これらが層になることで生み出される特別な味わいです。上から下までをすくって食べると、濃厚ながらも後を引くキレのある酸味が心地よく、もう一口が止まらなくなります。

今年も先日から発売を開始し、たくさんの方にご購入いただいています。ありがとうございます。toroaのどの商品も好きですが、とろ生モンブランガトーショコラは特に好きな商品のひとつなのでSNSでご感想を目にする機会がありとても嬉しいです。秋のおうちスイーツにお楽しみいただけましたら嬉しいです。

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