なんでもない日ってなんでしょうね。
Writer
料理家 五十嵐 ゆかり
料理家の五十嵐ゆかりです。
「なんでもない日」ってなんだろう。
そんなことを先日ふと考える機会がありました。
ハロウィンやクリスマス、バレンタインのような華やかなイベントや誕生日などは特別な日として扱われやすいけれど、そういうイベントは一年の中でもそう多くはないわけで。
極端かもしれないけれど、それらのイベントだけを特別な日としたら、あとの日はなんでもない日になるのかな…?と。
なんでもない日ってほんとうは無いのではないかと思います。
クリスマスのような華やかなイベントではなくても、
気になる本を読んだり、美味しい紅茶を淹れたり、おやつの時間にお気に入りのお店のケーキを食べたり、好きな音楽を聴いたり、家族や友人とテレビ電話をしながらケラケラ笑ったり、冬のひんやりとした空気に気持ちがクリアになっていくような心地よさを感じながら散歩をしたり、この先の旅行で行きたい場所を考えたりと、自分次第で日々は彩っていけるもの。
日々を「なんでもない日」にするのも、おもしろい日にするのも、特別な日にするのも、自分次第と思うんです。
「なんでもない日」があるから特別な日を特別に感じられる。という方もいらっしゃると思うので、「なんでもない日」をどう捉えるかも自分次第と思います。
ただもし日々を「なんでもない日」としてつまらなく感じているとしたら、そのなんでもない日と思っている日々は自分次第で変えていけるかもしれないと思うのです。
私は意識しないと日々をなんとなく過ごしがちなので(それを悪いとは思ってはいませんが)、朝にその日のうちにやりたいことリストを作ってから一日を過ごすようにしています。「おやつにチョコを食べながら美味しいコーヒーを飲む」「お花を買う」など。その日に全部が叶わなくても、自分がやりたいことを叶えることを積み重ねるのは、日々を心地良く過ごすことに繋がっているように思います。
toroaのスイーツは、誰かの日々を彩る存在になれたらいいな、という思いを込めて一つ一つ丁寧にお作りしています。
とびっきり美味しいスイーツを味わう時間を通して、忙しい中でも一息つけたり、日々がんばる自分を労ったり、一緒に味わって会話が弾んだり。そんなきっかけになれたらうれしいな、という思いがあります。